阪神の伏見寅威捕手が海外FA権を行使せず残留 2年契約で3連覇に挑む

阪神は11月6日、伏見寅威捕手(36)が海外フリーエージェント(FA)権を行使せず、来季も阪神でプレーすると発表しました。日刊スポーツによると、契約は2年で推定年俸は1億円です。日本ハムからトレードで加わった1年目に、高橋遥人投手との組み合わせでチームのリーグ連覇を支えた捕手だけに、去就が注目されていました。
発表までの流れ
残留の方針は、11月5日の時点でスポーツニッポンとスポーツ報知が先に伝えていました。両紙によると、伏見捕手はクライマックスシリーズ(CS)でDeNAに敗れたあと、時間をかけて考えを整理しました。球団からは来季以降も欠かせない戦力として引き留められ、5日までに残留の意向を伝えたということです。
スポーツニッポンによると、伏見捕手は今季最終戦となった10月17日のCSファイナルステージ第4戦の終了後、去就を問われて「今は話せることがありません」と話していました。FA権そのものは9月に再取得したものです。
6日には球団が午前10時に正式発表しました(Full-Count)。その後、西宮市の球団施設で本人が会見に臨んでいます。
本人が語った決め手と来季への思い
日刊スポーツによると、伏見捕手は会見で、今季のプレーを評価され、来年も戦力として考えていると球団から言われたことが決め手だったと説明しました。評価された点は守備が最も大きかったといい、高橋投手と多くの試合でバッテリーを組んで勝利を重ねたことが、話し合いで印象に残ったとも話しています。
球団を通じたコメントでは、新しい環境で刺激を受けながらプレーできたことへの感謝を述べたうえで、リーグ3連覇に加え、日本一を獲得して藤川監督を胴上げしたいと意気込みました(デイリースポーツ、東京スポーツ)。会見でも同様に、CSで勝ちきれなかった悔しさが残るシーズンだったと振り返り、来年は日本シリーズに進んで頂点に立ちたいと語っています(日刊スポーツ)。
数字に表れた貢献
今季の成績は54試合で打率2割2分1厘、16打点です(スポーツ報知、デイリースポーツ)。打率だけを見れば控えめですが、スポーツニッポンによると得点圏では39打数14安打の3割5分9厘をマークし、失策は0でした。
評価を大きく押し上げたのが、高橋投手との関係です。日刊スポーツとスポーツニッポンによると、高橋投手は今季16勝を挙げて沢村賞に輝き、そのうち13勝で伏見捕手が先発マスクをかぶりました。2人は、スポーツニッポンが制定する最優秀バッテリー賞も受賞しています。同紙は、昨年の伊藤投手とのコンビに続く受賞で、セ・パ両リーグでの受賞は創設以来初めてだと伝えています。
リード面について、伏見捕手は会見で、高橋投手の持ち味を出し切らせることを第一に考え、同じ相手と何度も対戦する際は配球の選択肢を増やすよう心がけたと明かしました(日刊スポーツ)。高橋投手も同紙に対し、「成績に一番影響を与えてくれたのは寅威さん」と語ったと伝えられています。
阪神のFA事情という文脈
今回の残留は、球団全体の傾向とも重なります。日刊スポーツによると、今年新たにFA権を取得した阪神の4選手、つまり熊谷敬宥内野手、木浪聖也内野手、岩崎優投手、伏見捕手は、全員が行使せず残留しました。初取得は熊谷内野手と木浪内野手で、岩崎投手と伏見捕手は2度目の取得です。
同紙は、昨年は近本光司選手と植田海選手、2024年オフは糸原健斗選手ら4人がそろって残留したことも紹介しています。阪神からFAで他球団へ移った選手は少なく、2017年オフにDeNAへ移った大和内野手が最後だとしています。
伏見捕手の経歴は、2012年ドラフト3位でオリックスに入団し、のちに国内FA権を行使して日本ハムへ移った、というものです(東京スポーツ)。ただ、この移籍の年については、デイリースポーツが2022年オフ、東京スポーツが2023年と記しており、報道で食い違いがあります。
報じられた内容の違いと今後の注目点
契約の中身は、媒体によって書き方が異なります。5日付のスポーツニッポンは、複数年契約で今季の年俸1億円から増額されたとみられると報じました。一方、6日付の日刊スポーツは2年契約で推定年俸1億円としています。いずれも「推定」「みられる」という表現で、金額を球団が公表したとは伝えられていません。
また、発表当日のFull-Countは、SNSで安堵や歓喜の声が相次いだと報じています。主力捕手の残留が、ファンにとっても大きな関心事だったことがうかがえます。
来季の焦点は、3連覇を目指す阪神で、伏見捕手と高橋投手のコンビが今季の成果を再現できるかどうかです。伏見捕手は野手では最年長で、ベンチで声を出してナインを鼓舞する姿もスポーツニッポンが伝えています。投手陣を支える存在として、新シーズンの起用がどうなるか注目されます。
この記事の情報源
記事は以下の情報源をもとに作成しています。
- 阪神・伏見寅威 海外FA権行使せず残留!高橋遥人との最強バッテリー“ハルトラ”で来季も頼むで(スポニチアネックス)(Yahoo!ニュース)
- 【阪神】伏見寅威が海外FA権を行使せずに残留 トレード移籍1年目は「はるとら」バッテリーでリーグ制覇に貢献 得点圏打率3割5分9厘の野手最年長(スポーツ報知)(Yahoo!ニュース)
- 西武・与座「いいパフォーマンス出せるように」開幕ローテ入り誓う ヘルニア手術で今季1軍登板なし(スポニチアネックス)(Yahoo!ニュース)
- 午前10時に球団発表…阪神に届いた朗報「これはデカい」 虎党歓喜「嬉しくて涙出た」(Full-Count)(Yahoo!ニュース)
- 【阪神】伏見寅威2年契約で推定年俸1億円で残留「高橋遥人と多く組んで勝ってくれた」球団評価(日刊スポーツ)
- 阪神 伏見寅威捕手の残留を発表 FA権は行使せず「藤川監督を日本一の監督として胴上げできるよう」とコメント(デイリースポーツ)
- 【阪神】今年も新規FA取得の全4選手が残留 FA流出少ない球団 最後はライバル球団移籍の名手(dメニューニュース)
- 【阪神】伏見寅威 FA権行使せず残留「リーグ3連覇を目指すことはもちろん…」(tokyo-sports.co.jp)
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