キオクシアHD株が一時17%下落、10〜12月期の利益計画が市場予想を下回る

キオクシアホールディングス(証券コード285A)の株価が11月2日の東京株式市場で急落し、取引時間中に前営業日比で一時17%安となりました。日本経済新聞とBloombergによると、約6カ月半ぶりの安値水準です。10月30日の取引終了後に出た2026年4〜9月期決算は大幅な増収増益でしたが、同時に示された10〜12月期の利益計画がアナリストの想定を下回り、売りが広がったと報じられています。
11月2日の株価の動き
日本経済新聞は、この日の安値を1万1135円と伝えています。Bloombergは1万1165円としており、どちらも「17%安」と表現していますが、金額には30円の開きがあります。Bloombergは、4月22日以来の日中安値だと説明しています。
みんかぶによると、15時30分時点の株価は1万1345円で、前日比2125円安(15.77%安)でした。
下落が始まったのは11月2日ではありません。Bloombergは「2日続落」と報じています。ライブドアニュースの決算分析によると、10月30日の終値は7.1%安の1万3470円で、決算発表の前に米ハイテク株が時間外取引で急落した流れを受けた売りと報じられているとのことです。この終値は、10月2日の1万9300円(分割調整後)より30.2%低い水準でした。決算の中身が株価に反映されたのは、発表後の最初の取引日である11月2日が初めてです。
4〜9月期の決算内容
キオクシアは2027年3月期の第2四半期累計(4〜9月)について、次の数字を公表しました。
- 売上高:4兆2471億5200万円(前年同期の5.4倍)
- 最終利益:2兆1978億7100万円(同37倍)
- 営業利益:3兆2647億2700万円(7月時点の中間期予想3兆1600億円を3.3%上回る)
営業利益はライブドアニュースの分析が伝えている数字です。7〜9月期だけを切り出すと、営業利益は1兆9947億円でした。ザイ・オンラインによると前年同期の23.2倍で、市場予想を小幅に上回っています。ライブドアニュースによれば、4〜6月期の1兆2700億円からは57.1%の増加です。
みんかぶは、生成AI向けを中心にデータセンター顧客の需要が強かったと伝えています。平均販売単価の大幅な上昇、出荷量の増加、為替の改善も業績を押し上げた要因とされています。
売りを招いた10〜12月期の計画
市場が注目したのは、同時に示された10〜12月期の見通しです。みんかぶと株探によると、会社計画は次のとおりです。
- 売上高:2兆5000億円(前年同期の4.6倍)
- 最終利益:1兆3600億円(同15倍)
- 前四半期との比較:売上高0.8%増、最終利益0.3%増
- 想定為替レート:1ドル=157円
営業利益の計画は1兆9950億円です(Bloomberg、ライブドアニュース)。Bloombergが事前に集めたアナリスト12人の予想平均は2兆3479億円でした。ザイ・オンラインも、市場の見方は2兆3000億円程度だったとしています。最終利益についても、株探は市場のコンセンサスを1兆6000億円弱と紹介しており、計画はこれを下回りました。
前年同期と比べれば大きな伸びでも、直前の7〜9月期とはほぼ同水準です。日本経済新聞は、前四半期比で横ばいだったことが株価の重しになったと指摘しています。
計画が控えめになった理由として、報道では二つの説明があります。株探は、第3四半期に見込んでいた売り上げの一部が第2四半期に前倒しされ、別の一部は第4四半期にずれ込むためだと伝えています。ライブドアニュースの分析は、会社が為替の悪化を織り込み、7〜9月期並みの水準にとどめたと説明しています。どちらも会社が公式に示した要因かは、今回の資料からは確認できません。
決算前から高かった市場のハードル
日経ヴェリタスは決算前の10月24日付で、10〜12月期の純利益について市場が前年同期比18倍の1.5兆円を見込んでいると報じていました。あわせて、世界的にAIへの過剰投資を懸念する声が強まっており、予想を下回れば売りが出やすいとも指摘しています。発表時刻も通常の午後3時30分ではなく、午後6時45分ごろとされていました。ライブドアニュースの分析でも、発表は18時45分でした。
なお、最終利益の市場予想は、日経ヴェリタスの1.5兆円と株探の1兆6000億円弱で異なります。集計の時期や方法によって数字に幅があるとみられます。
株主還元も同時に発表されました。中間配当は初配となる90円(10月1日の1株→3株の分割前ベース)で、中長期の余剰資金は全額を株主還元に回す方針も示されたと、ライブドアニュースは伝えています。ただBloombergは、これらの施策が株価の下支えにはならなかったとしています。
同じ日の半導体関連株
ザイ・オンラインによると、11月2日は半導体関連株で値動きが分かれました。東京エレクトロンは、通期予想を初めて開示したことなどもあり大幅に反発しました。レーザーテックも、受注見通しを引き上げたことが好感され、大幅反発となっています。一方でスクリーンHDは、市場予想を下回る決算を受けて急落しました。
AIやデータセンター関連の需要は追い風とされながらも、個別の評価は、見通しの内容や市場予想との差によって変わっている状況がうかがえます。
今後の注目点
ザイ・オンラインは、1〜3月期の拡大への期待はむしろ高まったとみています。一方で、目先の利益の伸びが鈍ることへの警戒が先に立ったと分析しています。
今後の確認ポイントは次のとおりです。
- データセンター向けの需要が、会社の想定どおり10〜12月期も続くか
- 売り上げの前倒しや翌期への繰り延べが、四半期ごとの業績にどう表れるか
- 想定為替レート(1ドル=157円)に対し、実際の為替がどう推移するか
- AI投資への見方の変化が、半導体関連株全体の評価にどう影響するか
株探は、掲載情報が投資の勧誘や助言を目的としたものではないと明記しています。本記事も報じられた事実の整理であり、売買を勧めるものではありません。
よくある質問
「285A」とは何ですか?
キオクシアホールディングスの証券コードです。日経ヴェリタスなどの記事でも、社名の後ろに併記されています。
決算の内容は悪かったのですか?
4〜9月期の売上高や利益は前年同期から大きく増えています。ただ、10〜12月期の計画がアナリストの予想に届かなかったため、株価は大きく下げたと報じられています。
この記事の情報源
記事は以下の情報源をもとに作成しています。
- 決算:キオクシア株、一時6カ月半ぶり安値 10〜12月期の業績予想に失望(日本経済新聞)
- キオクシア---大幅続落、10-12月期ガイダンスが市場予想を下振れ(株探)
- キオクシアHD株半年ぶり安値、3Q計画は市場期待に届かず-還元策強化も(Bloomberg)
- キオクシア決算、高いハードル 10〜12月期純利益の市場予想は18倍 - 日経ヴェリタス(nikkei.com)
- 10/30発表 決算分析|キオクシアHD 中間の営業益3兆2647億円、10〜12月は7〜9月並みを見込む - ライブドアニュース(news.livedoor.com)
- キオクシアHD、スクリーンHD、丸文など|最新株式ニュース|ザイ・オンライン(diamond.jp)
- キオクシア、10~12月期最終利益15倍を計画 中間期で初配実施 投稿日時: 2026/10/30 19:11[みんかぶ] - みんかぶ(minkabu.jp)
- キオクシアが続急落、10~12月期最終利益予想に失望感 - 株探(s.kabutan.jp)
本記事は、AIを利用して複数の情報源をもとに作成し、自動チェックを経て公開しています。誤りにお気づきの際はお問い合わせフォームからお知らせください。 編集方針
