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米中間選挙で共和党が大敗、バンス副大統領は「戦争が理由」と指摘

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米中間選挙で共和党が大敗、バンス副大統領は「戦争が理由」と指摘
資料写真:ワシントンD.C.の連邦議会議事堂(資料写真)(Noclip / Wikimedia Commons, Public domain) 出典

米国の中間選挙は11月3日(米国時間)に投開票され、米メディアの報道をもとに時事通信は、野党・民主党が上下両院で多数派を取り戻したと伝えています。与党・共和党の大敗を受け、バンス副大統領は11月4日にX(旧ツイッター)へ投稿し、敗因はイランとの戦争だと主張しました。トランプ大統領もイラン情勢が結果に響いたと認めており、政権の中東政策と共和党の進路が焦点になっています。

選挙結果の全体像

今回の選挙は、トランプ政権への評価を問う場でした。時事通信は、対イラン軍事作戦と物価高への不満が共和党の敗北につながったと分析しています。

上院について、時事通信はCNNテレビの情報として次のように伝えています。

  • 補欠選挙を含めて35議席が改選の対象だった
  • 民主党は東部メーン、南部テキサス、中西部オハイオ、カンザスなどの激戦州で共和党から議席を奪い、共和党が有利とみられていたサウスカロライナ州も制した
  • 中西部ミシガン州でも民主党が競り勝った
  • 改選されない34議席(民主党系無所属を含む)と合わせて、民主党は54議席になった
  • 共和党は改選されない31議席を含めて44議席にとどまった

下院は定数435の全議席が改選の対象でした。時事通信によると、米東部時間11月4日午前5時半(日本時間の同日午後7時半)の時点で、民主党が231議席、共和党が139議席の当選を確実にしています。50州のうち36州で知事選も行われ、テキサス州では共和党のベテラン現職アボット氏が敗れました。

1回の選挙で両院の多数党がともに入れ替わるのは、2006年の中間選挙以来20年ぶりです。来年1月に新しい議会が発足すると、共和党が大統領職と両院を押さえる「トリプルレッド」は終わり、民主党が4年ぶりに両院を握ります。

共和党の地盤で目立った敗北

読売新聞とテレ朝NEWSは、共和党にとって足場とされてきた地域での敗北を詳しく伝えています。

オハイオ州の上院選では、共和党のジョン・ハステッド氏が接戦の末に敗れました。読売新聞によると、同州はバンス氏の地元で、ハステッド氏はバンス氏が副大統領に就いたことで空いた議席を引き継いだ人物です。バンス氏は選挙期間中に何度も応援に入りましたが、勝利には届きませんでした。同紙は、バンス氏が次期大統領選の共和党最有力候補とみられているだけに、後継を勝たせられなかったことが今後の政治基盤に影響する可能性があるとしています。

カンザス州では、民主党の新人アダム・ハミルトン氏の当選が確実になりました。読売新聞によると、同州の連邦上院選で民主党候補が勝つのは1932年以来94年ぶりです。同紙は、対イラン軍事作戦に伴う燃料費の高騰が同州の暮らしを圧迫していると説明しています。

テキサス州では、37歳の民主党ジェームズ・タラリコ氏が上院の議席を獲得しました。テレ朝NEWSによると、同党が同州で上院の議席を得るのは38年ぶりです。同氏は、イーロン・マスク氏が共和党に多額の献金をする中で、富裕層に対抗する姿勢を打ち出してきたと紹介されています。

敗因をめぐるバンス氏とトランプ氏の発言

zaikei.co.jpによると、バンス氏は11月4日、Xに長文を投稿しました。内容は大きく三つです。

  • 投票率に改善の余地はあったとしつつ、問題の中心は、2024年にトランプ・バンス陣営へ投票した多くの人が2026年は民主党に投票したことだと述べた
  • 信頼する世論調査の専門家から、終盤の経済面の訴えが鋭さを欠いたと指摘されたことについては、その通りだろうと認めた
  • そのうえで「負けた理由は戦争だ」と書き、今後の方向性は率直な議論から始めるべきだと訴えた

日本経済新聞は、バンス氏が中東問題での政権の対応を改める必要があるとの考えをにじませたと報じています。イラン攻撃を決断したトランプ氏との間で、火種になる可能性があるとの見方も示しています。

トランプ氏は複数の場で発言しています。時事通信によると、11月4日のFOXニュースのインタビューで「民主党に祝意を伝えたい」と述べ、敗北を認めました。移民問題などでは民主党と協力できる可能性にも触れています。

zaikei.co.jpによると、トランプ氏は開票の途中、米紙ウォール・ストリート・ジャーナルに対し、イランは敗因の一つだったと語りました。同時に、戦争の判断自体は後悔していないとも述べています。有権者が共和党から離れた直接の理由は、戦争そのものより燃料価格の上昇だとの認識も示したと伝えられています。

テレ朝NEWSによると、トランプ氏は日本時間11月5日午前に報道陣の前に姿を見せました。選挙戦の終え方に後悔はあるかと問われると、自分が立候補していれば勝っていたと答えています。バンス氏の投稿については、おおむね正しいとの見方を示しました。戦争がガソリン価格を押し上げた可能性は認めたものの、やり直しても同じことをすると述べています。

民主党との関係では、相手が破壊的な行動をとらない限り、うまくやれるだろうと発言しました。一方で、自分には拒否権があると述べて牽制しています。民主党が弾劾に動けば党が崩壊するとの見方も口にしました。

有権者の意識と周辺の反応

テレ朝NEWSが紹介したCNNの有権者調査では、投票の際に生活費の問題を重視したと答えた人が約9割に上りました。物価高騰の主因はトランプ大統領の政策だと考える人も6割を超えています。戦争への評価だけでなく、家計への打撃が投票行動に結びついた様子がうかがえます。

イランの反応も報じられています。zaikei.co.jpによると、ガリバフ国会議長はXに、米国民が「戦争にノー」を示したと投稿し、このメッセージを支持すると表明しました。同氏は、米政府が国民の意思に背けば「悪夢」に直面すると警告も発しています。

日本国内では、日本テレビ系の情報番組「DayDay.」が11月5日に結果を取り上げました。スポーツ報知によると、トランプ氏がX上に「VETO(拒否権)」と大きく書かれた赤い帽子の写真を投稿したことも紹介されています。司会の山里亮太さんは、これまで共和党が多数だったため大統領の唐突な動きを止める人が少なかったが、今後はブレーキが増えるとの見方を語りました。番組出演者の個人的な見解です。

今後の注目点

まず、民主党主導の議会が政権とどう向き合うかです。時事通信は、民主党が重要法案の成立を阻み、議会の調査権を使って政権との対決姿勢を強める構えだと伝えています。NHKも、イランへの軍事作戦をめぐり、民主党が主導する議会から政権への圧力が強まる見通しだと報じています。

次に、共和党内の議論です。バンス氏が敗因を戦争だと明言した一方、トランプ氏は判断を悔いていないと話しており、両者の認識には隔たりがあります。中東政策の見直しを求める声が広がるのか、現行方針が続くのかが焦点です。

最後に、議席数の確定です。上下両院とも、報道の時点で確定していない部分があります。最終的な数字と来年1月の新議会の勢力図は、今後の報道での確認が必要です。

よくある質問

中間選挙とは何ですか?

大統領選と大統領選の中間の年に行われる連邦議会選挙です。今回は現政権への評価を測る選挙として注目されました。

民主党が両院を握ると何が変わりますか?

時事通信によると、民主党は重要法案の成立を阻止し、議会調査権でトランプ政権と対決する構えです。ただしトランプ氏は自身に拒否権があると発言しており、法案の行方は今後の駆け引きに左右されます。

この記事の情報源

記事は以下の情報源をもとに作成しています。

  1. バンス氏、中間選挙の大敗「戦争が理由」 対イランでトランプ氏と火種(日本経済新聞)
  2. 「ぶっ飛んだことを急にやるけれども、それを止める人が少なかった」山里亮太、米国の中間選挙結果に私見「ブレーキが増えた」…「DayDay.」(スポーツ報知)(Yahoo!ニュース)
  3. トランプ政権へ逆風、共和党の牙城相次ぎ崩れる…「バンス氏後継」「弔い合戦」敗北・94年ぶり民主党勝利(読売新聞)
  4. 米民主党 次のリーダー不在課題(Yahoo!ニュース)
  5. 共和党が歴史的惨敗 トランプ大統領「私が立候補していたら我々は勝っていた」(テレ朝NEWS)
  6. 米中間選挙、共和大敗 民主、上下両院で多数派奪還―トランプ氏の求心力低下:時事ドットコム(jiji.com)
  7. 【最新情報】アメリカ中間選挙 共和党大敗 イラン情勢への対応が焦点に(news.web.nhk)
  8. バンス米副大統領、中間選挙大敗「原因は戦争、誰もが知っている」 イラン戦争に言及(zaikei.co.jp)

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