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「紫電改」が出水市の倉庫へ移送 塩抜き完了を受け2027年初めに仮設展示へ

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「紫電改」が出水市の倉庫へ移送 塩抜き完了を受け2027年初めに仮設展示へ
資料写真:紫電改展示館に展示されている紫電改(正面)(Meii1122 / Wikimedia Commons, CC BY-SA 4.0) 出典

2026年4月に鹿児島県阿久根市沖の海底から姿を現した旧日本海軍の戦闘機「紫電改」が、10月27日、保管先だった出水市内の仮設プールから、同じ市内にある倉庫へ運び込まれました。作業を担ったのは、保存活動を続けるNPO法人「北薩の戦争遺産を後世に遺す会」のメンバーらだと、NHK、FNNプライムオンライン、鹿児島テレビなどが報じています。2027年初めには、この倉庫の中で仮設の展示が行われる予定です。

何があった?

NHKによると、会は10月27日、塩抜きのために機体を浸していた真水のプールから、紫電改を取り出しました。機体は長いあいだ海水の中にあったため、引き揚げ後は出水市内のプールで保管され、塩分を抜く作業が続いていました。

FNNプライムオンラインと鹿児島テレビの報道では、この日は午前中から、引き揚げに携わった団体のメンバーらが現場に入ったとされています。機体の表面の汚れを取りながら、保存のための本格的な作業を行う倉庫まで移したということです。

倉庫での処置について、FNNプライムオンラインは「さび止めなどが施される」と伝えています。一方、鹿児島テレビは、倉庫ではすでにさび止めなどの処置が行われていると報じています。いずれも、保存に向けた作業が倉庫で進んでいく点では共通しています。

塩抜きが想定より早く終わった理由

今回の移送で注目されるのは、塩抜きの工程が計画より短い期間で区切りを迎えたことです。FNNプライムオンラインと鹿児島テレビによると、当初はプールでの保管を1年ほど続ける計画でした。ところが9月末に専門家が機体を調べ、塩分は十分に抜けたと判断したため、次の工程へ移ることになりました。

なお、プールで保管された期間は、報道ごとに「半年ほど」「約半年間」と書かれています。これは実際に保管された期間を指す表現です。「1年程度」は、もともとの計画上の期間にあたります。

これまでの経緯

紫電改が引き揚げられたのは2026年4月です。373news.comの記事によると、引き揚げの日は4月8日でした。保管しやすくするため、機体はエンジン部分と左右の翼の3つに切り分けられました。その後、出水市武本の私有地で、水に浸して塩を抜く作業が進められたといいます。

同記事によれば、この場所では毎週土曜日の午後1時から4時に一般公開が行われ、会のメンバーが機体のつくりや歴史を説明しました。5月は毎週100人以上が訪れ、多い日には200人に達しました。九州や関西など、県外から足を運ぶ人も目立ったそうです。入場は無料で、活動を続けるための寄付が募られていました。会の広報担当者は「予想以上の人に来てもらい、関心の高さを感じる」と話しています(373news.com)。

また、373news.comの記事によれば、この機体に搭乗していた人物として林喜重大尉の名が挙げられているとされています。今回参照したほかの報道には、この点についての記載はありません。同記事は、大尉の慰霊碑を訪れたことがある福岡県の来場者が、夫婦で見学に来たことも紹介しています。

背景:現存する「紫電改」と愛媛の展示館

紫電改は、ゼロ戦に代わる新型機として、終戦が近づく時期に開発された旧海軍の局地戦闘機です。愛媛県愛南町にある「紫電改展示館」(運営は南レク)の案内によると、同館の機体は1978年11月に久良湾の海底およそ40メートルで地元のダイバーに見つかり、翌1979年7月14日に引き揚げられました。同館は、この機体を日本で現存する唯一の実機と位置づけています。

その展示館は、建て替え工事のため2026年9月1日から休館中です。新しい展示館は2027年秋ごろの開館が予定されています。鹿児島で引き揚げられた機体と愛媛の機体がどのような関係にあるのかについて、今回の報道は詳しく触れていません。

今後の注目点

次の焦点は、仮設展示がいつ、どのように行われるかと、その先に常設展示がどんな形になるかです。会の肥本英輔代表は、行政と連携しながら常設展示のあり方を考えたいと述べ、「安全第一で進めていきたい」と語りました(FNNプライムオンライン、鹿児島テレビ)。常設展示の場所や費用、運営の体制は、今回確認できた報道では示されていません。

仮設展示は2027年初めの予定とされていますが、公開の日程や見学の方法は明らかになっていません。引き揚げ後の一般公開は私有地で、無料のまま寄付を募る形で行われていました。倉庫へ移ったあと、見学がどう扱われるかについては、会からの発表を待つ必要があります。

この記事の情報源

記事は以下の情報源をもとに、編集部が内容を確認して作成しています。

  1. 旧海軍戦闘機「紫電改」塩抜き終わり展示に向けた作業へ NPO法人は補修手伝いのボランティア募集(TBS NEWS DIG)
  2. 海底から81年ぶり「紫電改」 倉庫へ移送 2027年初めに仮設展示へ【鹿児島】(Yahoo!ニュース)
  3. 【紫電改】81年ぶり引き揚げの旧日本海軍戦闘機、倉庫へ移動 2027年初めに仮設展示へ 鹿児島・出水市(FNNプライムオンライン)
  4. 81年ぶりに引き揚げられた戦闘機「紫電改」――出水で一般公開されると毎回100人超す見学者 手がけたNPO法人メンバー「予想以上の関心の高さ」(373news.com)
  5. 画像・写真:81年ぶり、姿見せた「紫電改」 旧海軍戦闘機を海中から引き揚げ 「空飛ぶよう」、NPOが展示へ―鹿児島:時事ドットコム(jiji.com)
  6. 阿久根沖で引き揚げ「紫電改」展示向け本格的な作業へ 鹿児島(news.web.nhk)
  7. 紫電改(しでんかい)展示館 - あいなんゾーン - 南レクへようこそ!(nanreku.jp)

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